開発の進捗についてご報告

2025年12月24日 遠田

メリークリスマス🎅。皆様いかがお過ごしでしょうか。

事業準備の進捗

着々と事業の準備を進めております。

先日、ご利用いただけるクリニック様、さらにそのクリニックと提携する医療機関様に足を運びました。なんとかもろもろの契約がまとまりそうで、ホッとしているところです。

システム開発について

当社のメインサービスとなりますテクプラ病理診断システムですが、Claude Codeのおかげで当初計画した範囲を超え、考えうる機能はほぼすべて盛り込むことができました。

技術スタック

技術スタックは以下のようになっております。

  • フロントエンド: SvelteKit + GraphQL Code Generator
  • バックエンド: Go + ent + gqlgen(GraphQL)

3つのフロントエンド(病理医向け、連携機関向けポータル、管理画面)と1つの共用バックエンドAPIで構成されています。

また、コード生成を積極的に使用することで、entのスキーマ定義から型情報がバックエンドからフロントエンドに一気通貫しています。

主な機能

機能としては以下のようなものを備えています。

  • 診断レポートの作成・編集・承認フロー
  • 検体・ブロック情報の詳細な管理と、それに紐づいた染色オーダー管理
  • PDF形式での報告書出力
  • 高度な検索・フィルタリング
  • OAuth 2.0による外部システム連携

さらにセキュリティ面でも2要素認証、IP制限、監査ログなど3省2ガイドラインに基づいて実装しています。

そして2025年12月現在、トータルで8万行を超える規模となりました。

18年のプログラミング経験と、短いながらも病理医としての経験を活かし、我ながらどこに出しても恥ずかしくないシステムになっていると自負しています。

ただ、基本的に医療機関向けかつ完全ユーザー登録制のセキュアなシステムであり、使うのは数少ない病理医とその関係者のみです(病理専門医は日本に3000人弱しかいません😇)。披露する機会が限られているのが悲しい限りですが、せっかく作ったので成果を間接的にでも紹介させてください。

コードベースの推移

ということで、開発の様子をチャートでお見せします。

かねてからコミットの増減は株価の推移みたいだなと思っていたので、ローソク足チャート風のプロットを作ってみました(Claude Codeに作らせました)。決まった要件とざっくりした仕様さえ与えれば、ものの5分くらいで出来てしまうのは恐ろしいですね。

チャートの見方

要素 意味
ヒゲの上端 追加された行数のピーク
ヒゲの下端 削除された行数のピーク
緑のローソク(陽線) コードが増加したコミット
赤のローソク(陰線) コードが減少したコミット

例えば+100-80ヒゲなら上ヒゲが100、下ヒゲ80伸びで、長さ20の緑の箱になります。

80-90commit付近の大きなローソクは、誤って生成されたコードをコミットして削除したところにあたります。

横軸はコミット単位で時間の長さには対応しないので、時間軸で出力できるようにしても面白いかもしれません。

チャート作成に使ったスクリプトはほぼバイブコーディングしたまま中身は見てませんが、いちおうGitHubに上げておきました(technoplasm/git-candlestick )。良ければご覧ください。

Sonnet 3.5が出た頃からChatGPTより「いい奴」感があってClaudeを好んで使っていましたが、こうやってコーディングも一緒にできるようになり、ClaudeへのLOVEが一層深まっている今日この頃です。


時折このようにブログで会社の活動などについて報告していきたいと思っています。

テクプラ病理診断システムにご興味のある医療機関様は、会社情報に記載のメールアドレスまでご連絡ください。

年内の更新はこれが最後になると思います。皆様、良いお年をお迎えください。